火山についてのQ&A |
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Question #5474 | |
Q |
火山のマグマの温度はなんどですか?またどうやって測るのですか? 専用の温度計があるのですか? (04/18/04) 安達慶祐:小学生:10 |
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A |
マグマが地表に出て溶岩流や溶岩湖になった場合には,専用の温度計ではなく,
製鉄所の溶鉱炉や陶磁器の窯などでも使われている高温まで測れる温度計を使って測ります.
一つは「熱電対線」と呼ばれる金属線を使った棒状の温度計で,これを溶岩に突き刺して
内部の温度を測定します.
また,別な方法として溶岩の表面から出てくる光の色(波長)と強さをもとにして
温度を測る「放射温度計」という温度計もあり,こちらは離れたところから
温度をはかれるので便利ですが,表面の温度しか測れません.
地下深くのマグマの温度は「鉱物温度計」をつかって測ります. いっしょに存在できる鉱物の種類や化学組成がマグマの温度の違いによって変化する ことに基づいた温度計で,火山噴出物から得られた鉱物の化学組成を分析して温度に換算します.
マグマの温度はマグマの種類や噴火の状況によって違うので一言では言えませんが,
地表近くでだいたい800〜1200度程度でしょう.
地下深くの出来立てのマグマは1300〜1400度くらいと考えられています.
特殊な例として,カーボナタイトとか硫黄のマグマといったマグマの場合には,
それぞれ600〜800度,150度程度とかなり低温です.
地表に出た溶岩の温度を実際に測った値としては,ハワイのキラウエア火山の玄武岩溶岩の
1120度〜1190度や,昭和新山のデイサイト溶岩の900〜1000度といった例があります.
安田 敦(東京大学・地震研究所)
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