火山についてのQ&A |
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Question #5477 | |
Q |
学校の理科の授業でマグマが地表で急に冷やされて出来るのは火成岩の中の火山岩だとならいました。その後火成岩とは違うものとして、堆積岩を習ったのですが、その中に 火山灰や火山噴出物が堆積して出来た凝灰岩というのを習いました。 火山岩と凝灰岩の違いが良くわかりません。富士山のような成層火山では溶岩と火山灰が層状に積み重なっているとも習いました。これは凝灰岩なのでしょうか? (04/24/04) ちゅー学生:中学生:14 |
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A |
火山岩はマグマの活動(火山活動)によって地表付近でできた岩石のことで,溶岩流や溶岩が破砕されて細かくなったものの集合体などを含みます.凝灰岩と
いうのは主に火山灰の堆積したものが固まったものをさします.火山灰は噴火の時に空から降り積もる場合と,火砕流(かさいりゅう)といって、火山ガスや
軽石などと一緒に斜面を高速で流れてきて堆積する場合があります.凝灰岩は堆積岩ですが,火山活動に由来し地表付近でできたためにれっきとした火山岩で
もあります.火山性堆積物と言います.
富士山は溶岩流と火山灰などが積み重なってできたもので,一部は凝灰岩です.
(05/03/04) 中田節也(東京大学・地震研究所・火山センター)
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