火山についてのQ&A |
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Question #1653 | |
Q |
始めまして。 (色々調べたのですがわからなかったもので教えて頂きたく投稿しました。) 火山灰の粒子ですが最小でどの程度の大きさになるのでしょうか? (具体的には桜島鹿児島市内で粒子最小どの程度になるのかになります 又、桜島でどの時期どの程度の降灰があるかが紹介してあるHP又は 文献がわかりましたら教えて頂きたいのですが。 お手数ですがよろしくお願い致します。 (04/09/01) 調査員:会社員:31 |
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A |
うーん.難しい質問ですね.私の不勉強かも知れませんが,具体的に「火山灰には,
どのくらい小さいものまであるのか?」といった研究を私は知りません.一般には
2mmより小さい火砕物の総称として「火山灰」という言葉が用いられています.環境
科学的には,粒径10マイクロ・メートル以下の粒子を浮遊粒子状物質(SPM)と呼
び,環境基準が設定されています.10マイクロ・メートル以下の火山灰粒子もSPMの
一つです.鹿児島市に降る火山灰で,50マイクロ・メートルより小さい粒子のうちの
約20%が10マイクロ・メートル以下の粒子であるという報告(大庭ほか,1980:鹿大
紀要)があります(火山灰全体の約20%でないことに注意!).
桜島の降灰状況については,鹿児島県から毎年発行されている,「災害の記録」とい
う冊子を参考にされるとよいと思います.
(04/17/01)
井村隆介(鹿児島大学・理学部・地球環境科学科) |