二村小学校の皆さん,こんにちは.
十津川村のある紀伊半島にはたくさんの温泉がありますね.そしてほんとうに熱い温
泉が多いですね.十津川村の十津川温泉や湯泉地温泉は60℃ほどの温度で湧き出して
います.近くの竜神温泉・湯ノ峯温泉(和歌山県)も含めて,これらの紀伊半島の熱
い温泉は地下水が地下にある”熱いもの”によって温められたあと,断層などの割れ
目に沿って地表まで上がってきたものと考えられています.
では,その”熱いもの”とは何でしょう?それは地下にあるマグマです.
紀伊半島では今から1400万年前に火山が活発に活動していました.その頃の紀伊半島
の地下では火山活動を起こすためにたくさんの熱いマグマがあったと考えられていま
す.そのマグマが1400万年後の今も完全には冷え切らずに,地下水を温め続けている
ようです.
もう少し詳しいことは奈良教育大学地学教室のホームページにある「大和の一億年
-奈良の自然誌-」(http://earth.nara-edu.ac.jp/nishida/y100ma.html)の「温泉」についての解説を一度読んでみて下さい.奈良や十津川村の温泉の話がありますよ.
(09/25/02)
和田穣隆(奈良教育大学・地学教室)
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