マグマは高温でドロドロにとけたものをさします。スコリアや火山灰というの
は、マグマが噴火の時に冷えて固まってできたもので、その形、色、大きさな
どのとくちょうからそのようによばれます。
スコリアとは泡だった黒っぽいものです。白っぽい色のときは軽石(かるい
し)とよばれます。それらがくだけて、こなごなになれば火山灰になります。
火山灰は別の原因でもできます(下の回答を参考にして下さい)。
カルデラができるにはいろいろな原因があります。地下にあったたくさんのマ
グマが一度になくなったために、地面が落っこちてできることや、山が大きく
くずれたり、噴火のときに火口付近がはでにふき飛ばされたりしてできること
があります。カルデラの中にいつも湖ができるわけではありません。うまく水
がせき止められるとカルデラ湖ができます。
ふつうマグマがたまっているのは地下数キロメートルから十キロメートルの深
さですから、地上にはその熱がほとんど伝わってきません。カルデラができる
ときに地上に噴出(ふんしゅつ)した溶岩や堆積物(たいせきぶつ)がまだ熱
いときには、水が蒸発して湖ができにくいこともあるかもしれません。高温の
火山ガスが吹き出しているところがあればその周辺だけちょっとだけあったか
いかもしれません。大きなカルデラ湖ができるのは噴火からずいぶん時間がた
っていることが多いので水は熱くないのがふつうです。でも、火山がふたたび
活発になってマグマが上昇してくれば、水が部分的にあたためられたり、蒸発
することもあるでしょう。
(11/23/02)
中田節也(東京大学・地震研究所・火山センター)
|