もしも、私がその場にいって
そういう変なものをみつけたら何を確認するのかを
考えてみましょう
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(ネズミ色の物質)
石をコーティングしているネズミ色の物質は
指でこするとすぐに取れるような柔らかい泥なのか
もしそうならば、厚さは何センチか
すべての面に着いているのか
成層構造はないのか
粒子のサイズは、構成鉱物は何か
臭いはしないのか
水で洗うと取れるのか
(石の種類)
そして、ハンマーでその石を割ってみる
破断面をルーペで拡大して組織や鉱物をみて石の種類を確認する
灰色の表面付近のそれと比べる
風化して変色したのならば、構造は同じはず
(産状、堆積時期)
その石は、草の上や道の上に乗っているのか
乗っているのならば
草が押しつぶされたり道はへこんでいるか
もしも、火口の方から飛んできたのだとすると
落下したときに衝突で地面に凹みを作っているはず
しかも、鉛直ではなく火口の反対側にめり込むような斜めのくぼみ
(位置と周辺の状況)
石の表面以外に周辺の地面に同じ色の泥は分布していないのか
火口に近づくとその数が増え、地面も同じ色の泥で覆われるか
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もしも石の表面に洗うと取れるような泥が付着しており
火口に近づくとその数が増え、地面も同じ色の泥で覆われ
草や道が覆われているようならば
火口から石まじりの泥が噴出(「噴泥」)した可能性があると思います
試料か写真があるともう少し
はっきりわかるかもしれませんね
(12/21/98)
千葉達朗(アジア航測(株)防災部)
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