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日本火山学会論文賞 (Best Paper Award)

第06号 宮縁育夫・他

対象論文

宮縁育夫・星住英夫・渡辺一徳 (2004) 阿蘇火山における更新世末期,AT火山灰以降のテフラ層序. 火山, 49 (2), 51-64. doi: 10.18940/kazan.49.2_51.

授賞理由

 本論文を含む宮縁育夫さんの一連の論文は、膨大で綿密な地質調査によって阿蘇火山中央火口丘群の複雑な活動史を明らかにしたものである。数多くの未知テフラを綿密かつ地道な調査によって同定し、新たな溶岩流を発見するなど、阿蘇火山の活動史に関する理解を画期的に進展させたといえる。本賞は一論文について評価されるものではあるが、背景となった一連の論文の成果も合わせて評価すべきである。宮緑さんらの論文は昨年も論文賞候補にあげられるなど、最近、阿蘇火山の地質発達について十分な成果を上げている。日本火山学会は、地道な作業に基づいて蓄積したデータから自然現象を解読するというプロセスの重要性を十分に評価し、宮縁・他論文に本賞を与えるのかふさわしいと判断する。なお、参考として同年に以下2編が「火山」で公表されている。

増田直朗・渡辺一徳・宮縁育夫 (2004) 阿蘇中央火口丘群西側斜面において新たに発見された流紋岩ーデイサイト質溶岩流. 火山, 49, 119-128. doi: 10.18940/kazan.49.3_119.
宮縁育夫・増田直朗・渡辺一徳 (2004) 溶岩流とテフラとの層序関係から見た阿蘇火山中央火口丘群西部地域の発達史. 火山49, 267-282. doi: 10.18940/kazan.49.5_267.

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