1932年(昭和7年)に日本火山学会が小川琢治京都帝国大学教授らによって発足し、それに合わせて雑誌「火山」が創刊されました。太平洋戦争を挟む期間においては「火山」の発行が途切れ、日本火山学会の活動も休止状態に陥りました。その後、現在の日本火山学会が1956年(昭和31年)に再発足したのを機に、雑誌「火山」が第2集として再創刊され、わが国における唯一の火山学の専門的な学術雑誌として出版されてきました。
雑誌「火山」が対象とする分野は、地球物理学・地質学・地球化学をはじめ、防災・火山教育・普及啓発活動など多岐にわたります。また,投稿の種別としては,著者自身によるオリジナルな研究成果をまとめた「論説」、著者自身によるオリジナルな研究成果の短報である「寄書」、火山学に関する研究成果を総合的にまとめた「総説」、火山学や関連分野の研究・教育・普及に関して会員に有益な記事である「解説・紹介」などがあり(詳しくはリンク)、日本語および英語で執筆していただくことが可能です。現在はインパクトファクター付きの国際誌が注目され、日本語で書かれた雑誌の評価が低く見られがちな状況ではありますが、世界有数の火山国であるわが国においては、研究者だけでなく、技術者や行政担当者、教育関係者や学生にとって、日本語でも読むことができる「火山」は重要な学術雑誌であると考えます。
皆様のご研究の成果を発表される場として、雑誌「火山」をご検討いただければ幸いです。熟練した研究者・技術者の方々だけでなく、大学院生など若い会員の皆様からの、幅広い内容の原稿のご投稿を心よりお待ちしております。
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