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日本火山学会研究奨励賞 (Young Scientist Award)

第02号 石塚 治

研究課題

「伊豆-小笠原弧の火山活動の時空分布及びマグマの起源物質の解明」

選考理由

 石塚 冶氏は、火山岩類のK-Ar, 40Ar/39Ar年代測定による火山活動史解明および地球化学的手法によるマグマ起源物質の解明に関する研究に従事してきた。特に、伊豆小笠原弧火山岩類の時空分布を詳細に明らかにすると共にマグマ起源物質の時間空間変遷をテクトニクスと絡めて議論した。これらの成果は、多数の国際的論文となって公表あるいは印刷中であるほか、いくつかの国際会議で招待講演を行っている。さらに、レーザ加熱40Ar/39Ar年代測定システムや二重スパイク法による高精度のPb同位体分析手法の開発にも取り組んだ。このように石塚氏は火山岩の年代測定を含む同位体化学を機軸とした高い研究資質を持ち備えており、今後の日本の火山学を支える有望な人材であると考えられるため、日本火山学会研究奨励賞を受賞するに値すると判断される。

主要な研究業績


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