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日本火山学会研究奨励賞 (Young Scientist Award)

第06号 宮坂瑞穂

研究課題

「伊豆諸島三宅島火山・西暦1469年以降のマグマ供給システムの構造と進化について」

選考理由

 宮坂瑞穂さんは、伊豆諸島三宅島火山において、歴史時代噴出物から7000年以上前までの噴出物について岩石学的研究を行っており、特に西暦1469年以降の噴出物に注目して最近500年間の三宅島火山下には、深さ約 10 km程度に次第に分化していく玄武岩質マグマ、深さ約 2-3 km にはより深部から玄武岩質マグマの注入を受けて次第に未分化になっていく安山岩質マグマが存在し続けており、それぞれが周期的に噴出していることを解明した。そして2000年6月以降の三宅島噴火は、このモデルによって合理的に解釈てきることか明らかになった。系統的に採取された膨大なサンプルについての解析や、岩石中の異種鉱物の組み合わせ(集斑晶)とその組成に着目した独創性など、本研究は火山下のマグマ供給系の研究手法やプロセスについて他の研究者の範となる研究事例であることから研究奨励賞にふさわしいものと判断される。

主要な研究業績


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