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日本火山学会論文賞 (Best Paper Award)

第29号 成田翔平・小澤 拓・青木陽介・島田政信・古屋正人・高田陽一郎・村上 亮

対象論文

Shohei Narita, Taku Ozawa, Yosuke Aoki, Masanobu Shimada, Masato Furuya, Youichiro Takada, Makoto Murakami (2020) Precursory ground deformation of the 2018 phreatic eruption on Iwo-Yama volcano, revealed by four-dimensional joint analysis of airborne and spaceborne InSAR. Earth Planet Space, 72, 145, doi:10.1186/s40623-020-01280-5.

授賞理由

 霧島火山硫黄山の2018年の地熱活動の活発化と水蒸気噴火に前駆した地殻変動を、衛星あるいは航空機SARによってピンポイント的に把握することを可能にしたという重要な成果を示した。解析アプローチとして、航空機SARのデータを用いて三次元解析を行った点は独創的である。詳細な時系列解析も行っており、小規模な水蒸気噴火にもかかわらず、SAR干渉解析により、ここまで詳しく地盤変動が議論された例は世界的にも極めて少なく先進性もある。 SAR干渉解析のさらなる応用可能性を示した論文であり、ここでの手法を他の火山に適用することにより、噴火の前兆現象の把握に将来多いに役立つと期待される。
 以上の理由から、本論文を日本火山学会論文賞とする。

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