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日本火山学会研究奨励賞 (Young Scientist Award)

第10号 中道治久

研究課題

「地震波速度構造と震源メカニズムによる深部低周波地震の発生機構の解明」

選考理由

 被推薦者は、岩手山と富士山を対象にして深部低周波地震発生機構の研究を行い、深さによる発震機構の違いは低周波地震の発生場の違い、つまり速度異常の原因となるメルトや固結したマグマの存在形態の違いであるとした。詳細な地震波速度構造を明らかにし、特に、深部低周波地震の発生域は低速度かつ低VP/VSで、超臨界状態の揮発性成分(水・ニ酸化炭素)か蓄積しておりそれが低周波地震の発生に関与していることを見いだした。また、深部低周波地震発生域の直下には、マグマの存在を示唆する低速度かつ高VP/VS領域を発見した。精力的に研究を実施し、深部低周波地震発生機構の解明へ向けて大きな貢献をしてきている。今後の大きな活躍が期待できる。

主要な研究業績


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